「Alumni Voice」卒塾生が語る、私の原点
Alumni 04
前田 未来さん
(医師)
Miku Maeda
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学び続ける。 高め続ける。 その先に救える命がある。

一人ひとりの人生に 寄り添える医師を目指しています 一人ひとりの人生に 寄り添える医師を目指しています

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——医師を目指すようになったのはいつからですか?
研究者である父の影響で、幼い頃から生物学や人体の仕組みに興味を持っていました。次第に職業としての「医師」に憧れを抱くようになり、中学生になる頃には将来の目標になっていました。

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——現在の仕事について教えてください。
今年の4月から、研修医として臨床の現場で勤務しています。現在はさまざまな診療科を回り、どの専門に進むかを検討しているところです。日々、患者さんと向き合うなかで、一人ひとりに必要な治療、適切な対応を考えながら業務にあたっています。

学び続けることが、
医師としての責任とやりがい。

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——医師という仕事のどのようなところにやりがいを感じますか?
今、私が医師として選択できる対応は、過去の医師たち、研究者たちの発見の積み重ねの上に成り立っています。だからこそ、この先新たな薬や治療法が発見されれば、まだまだ飛躍的に進歩する可能性を秘めている……それが、医学の世界の大きな魅力です。ずっと学び続けなければならないというのは大変なことですが、自分が努力すればするほど、より多くの患者さんを救うことができると思うとやりがいを感じます。

“理想の自分からの逆算”で、 将来への道が開けました “理想の自分からの逆算”で、 将来への道が開けました

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——勉強を頑張るようになったきっかけはありますか?
高校受験が終わってすぐの春休み、早稲田アカデミー大学受験部の春期講習会に参加したことが、人生における大きな転機の一つだったと思います。先生の「高校3年間はあっという間。目標から逆算して、今スタートを切るべき」という言葉で、“時間は有限”ということにあらためて気付かされたんです。当時、すでに「医師になりたい」「そのために東京大学で学びたい」とは考えていましたが、そこに至るまでの道のりは全く思い描けていませんでした。そんな私にとって、「目標から逆算する」という考え方はとても新鮮でした。

「今やるべきこと」まで分解すれば、
どんなに高い目標にだって
挑戦できる。

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——大学受験を通じて得たものは?
「計画性」と「自信」です。高い目標に挑むとき、「これで大丈夫なのだろうか」という不安はつきもの。けれど、目標から逆算してあらかじめマイルストーンを設定しておけば、着実に前進することができます。漠然とした最終目標を、年単位の中期目標に分解し、それを数か月単位の短期目標に分解し、それを達成するための具体的な行動へと落とし込む……。そのような計画の立て方を学んでからは、「今やるべきこと」への迷いはなくなりました。受験勉強をするなかでは苦しいこともたくさんありましたが、諦めずに第一志望を貫いて合格を勝ち取った経験は、大きな自信につながりました。

努力は報われる。そう信じられるのは すべてに本気で取り組んだ高校時代があるからです 努力は報われる。 そう信じられるのは、 すべてに本気で取り組んだ 高校時代があるからです

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——早稲田アカデミーで印象に残っている授業はありますか?
一番思い出深いのは、高校3年生のときに受講した「東大必勝コース」ですね。東大を目指す生徒だけが集う教室は、とても刺激的な空間でした。悩んでいる自分の横で難問をすらすらと解くクラスメイトの姿に焦りを覚えることもありましたが、それ以上に、同じ目標に向かって努力する仲間の存在に勇気付けられていました。

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——勉強していて「楽しい」と感じるのは、どのようなときですか?
学んだ知識が、別の知識や新たな発見につながったときです。一つ新しいことを知るたびに、自分の世界に広がりが増すのを感じます。なかでも、積み重ねた努力が患者さんの治療の役に立つことは、私にとって何よりの喜びです。この「学ぶ楽しさ」が、今の自分を形づくる土台、努力し続ける原動力になっていると思います。

学ぶ楽しさが、
新たな挑戦を後押しする。

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——多忙な日々を送るなかで、心掛けていることを教えてください。
「一日一日を、悔いのないように生きる」ということは昔からずっと心掛けています。高校生のときは、大学受験に向けた勉強を最優先にしながらも、部活動で剣道を始めたり、生物学オリンピックに挑戦したり、全国高校生英語ディベート大会に出場したりと、興味が湧いたことには積極的に挑戦しました。医師として働くようになった今も、その姿勢は変わりません。勤務時間とは別に、縫合の練習や薬剤に関する知識の習得、アメリカの医師国家試験の勉強で医療英語を習得など、自己研鑽の時間を積極的に設けるようにしています。ときには時間を捻出するのが難しいこともありますが、「一つも諦めることなく挑戦ができた」という高校時代の成功体験が、私の新たな挑戦を後押ししてくれていると思います。

変わることを 恐れない医師でありたい 変わることを 恐れない医師でありたい

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——今後の目標を教えてください。
自身の専門分野に対する深い知識はもちろん、専門以外の領域においても幅広い知識を併せ持つ医師になりたいです。患者さんの状態を正確に把握するためには、診療科という線引きや、自分の持っている価値観で視野を狭めてはなりません。柔軟な思考と適切な治療で、患者さんの気持ちにまでしっかりと寄り添える……そんな医師を目指しています。

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Profile

前田 未来
(医師)

2025年 東京大学 医学部 医学科卒業。