「Alumni Voice」卒塾生が語る、私の原点
Alumni 06
加藤 勇志郎さん
(キャディ株式会社 代表取締役CEO)
Yushiro Kato
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好奇心、そしてやり抜く力は、 きっと世界を進化させる。

知りたい、やりたい、面白い。 それが、最大の推進力です 知りたい、やりたい、面白い。 それが、最大の推進力です

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——現在の仕事について教えてください。
2017年に創業したキャディ株式会社の代表取締役CEOを務めています。私たちキャディが取り組んでいるのは、AIの力を活用して、モノづくりに携わるすべての人が本来持っている力を最大限に発揮できる「新しい仕組み」をつくることです。現在は、日本国内だけでなくアメリカやベトナム、タイにも拠点を置いて活動しています。

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——早稲田アカデミーに通っていたのはいつごろですか?
中学受験のために小学3年生から通っていたので、もう20年以上前のことですね。でも、塾に行くのがとにかく楽しかったことはよく覚えています。新しいことを知るのは純粋に面白かったし、勉強してテストの点が上がっていくのもうれしかった。授業後に質問に行くと、先生はさまざまな考え方や解き方を教えてくれました。「知りたい」という知的好奇心のまま、思いっきり学ぶことができたと思います。

好奇心が、潜在能力を呼び覚ます。

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——そのときに育まれた「好奇心」は、今も加藤さんのなかにありますか?
そうですね。「勉強」や「学習」は、子どもだけがするものではありません。大人になってからも、新しいことを学ぶ日々は続きます。だから、「知りたい」という気持ちを制限されずに学び、小学生のうちに「学ぶことは面白い」と思えたことは、とても大切な経験だったと思います。今仕事をしていても、「すごいな」と感じる人たちはみんな好奇心の塊のような人ばかり。「やらなきゃ」と思うより「やりたい」と思える人は、やっぱり強いと感じています。

“すごい人がいるもんだ”と、 ライバルを見て思いました “すごい人がいるもんだ”と、 ライバルを見て思いました

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——その他に、早稲田アカデミーで印象に残っていることは?
「NN志望校別コース」で出会った仲間のことはよく覚えています。ぼくは算数が得意だったのですが、「NN開成クラス」には算数オリンピックでメダルを受賞している人もいて、「そうか、もっとすごい人がいるんだな」と実感しました。これも、一つの学びだったと思います。そういうライバルと切磋琢磨しながら知的好奇心の限界を突き破るというのが、当時の自分にとっては楽しかったです。

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——そのときの仲間は、加藤さんにどんな影響を与えましたか?
「熱中する」とか「頑張る」というのにもレベルがあると思うんです。何かに熱中して成果を出してきた人や、頑張り抜いてきた人たちと一緒にいることで、いつの間にか自分の「頑張る」基準も引き上げられるんだと実感しました。

頑張り抜いた先で、出会える人。

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—当時の塾の同級生と、今でも交流があるそうですね。
そうなんです。今でも連絡を取り合ってときどき集まっていますし、ぼくの結婚式の司会をしてくれたのも塾の同級生でした。受験という目標に向かって一緒に頑張った仲間には、不思議な「チーム感」のようなものがありますね。

もっと難しいこと、大きなことに 挑戦したいんです もっと難しいこと、大きなことに 挑戦したいんです

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——現在の会社を立ち上げるまでの歩みを教えてください。
大学生のときから起業に興味を持っていて、実際に事業を立ち上げたことがありました。「社会の課題を解決することで多くの人に喜んでもらい、自分も会社も成長していく」というのは面白いな、と思っていたんです。でも、日本だけで生活していると、気付ける「課題」はそれほど多くありません。世の中にはどんな解決すべき課題があるのか――それをつかみたくて、大学卒業後、世界の多様な課題解決に取り組んでいるコンサルティング企業に入社しました。


——加藤さんが見つけた、製造業の課題とは?
製造業は私たちの生活を取り巻く“あらゆるモノ”の起点であり、世界最大級の産業です。しかし、長い歴史を持つ会社ほど、知的財産や問題解決策がデジタル化・集約化されていない、という問題点がありました。その結果、いわゆる「車輪の再発明」のような状況……活用できる技術が既に存在するにも関わらず、それにたどり着けず無駄な工程や作業が発生する、という状況が生まれやすくなっていたんです。

気が遠くなるほど大きな課題は、
同じだけの「可能性」を秘めている。

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——その課題に取り組む意義とは?
AIを活用して誰もがあらゆる知見を簡単に手に入れられる仕組みをつくれば、無駄な繰り返し作業を圧倒的に減らすことができます。そうすることで、モノづくりに携わる人はクリエイティブな思考のために時間を使うことができます。製造業の、より大きな可能性を解放することにつながると考えています。巨大な産業ですから、そのインフラ的な側面を変えていくのはとても難しいこと。でも、だからこそ挑む意義は大きいと思います。

一つのことを突き詰めて、 誰も知らない何かを見つけてください 一つのことを突き詰めて、 誰も知らない何かを見つけてください

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——今後、どんな未来を描いていますか?
AIが急速に普及し、デジタル化・バーチャル化が進む時代だからこそ、「モノ」「場」「経験」といった「リアル」の価値は今後ますます高まっていくと考えています。製造業は、まさにその「リアル」を支える産業。その重要性があらためて見直される時期にきていると思います。人間がより感情豊かに楽しめる「リアル」をつくるために、製造業をよりイノベイティブな産業にしていきたいですね。

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——最後に、子どもたちに伝えたいことはありますか?
勉強でも、スポーツでも、習い事でもなんでもいい。自分の好奇心が何かを見つけたら、それを突き詰めてください。世界的に活躍しているような人は誰でも、「絶対に負けない」「やり切る」「諦めない」という想いがとても強いと感じますし、何かを“極めた人”はどんな分野であってもとても魅力的です。どうせ挑戦するなら、思いっきり楽しみながら、自分の目標に向かって突き進んでほしいと思います。

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Profile

加藤 勇志郎
(キャディ株式会社 代表取締役CEO)

2014年に東京大学を卒業後、外資系コンサルティング企業のマッキンゼー・アンド・カンパニー勤務を経て、2017年にキャディ株式会社を創業。