キャリア開発

2024.03.18

教え方が上手い塾講師の特徴は?

実は筆者も15年ほどの塾講師経験者がありまして、あらゆるクラスで授業を担当してきました。そんな経験に基づき、今回は「教え方が上手い塾講師の条件」について解説してみたいと思います!塾講師の方、これから塾講師を目指す方、参考にしていただけると幸いです。

その1 難しいことを簡単に教えられる先生

 三流の先生は「簡単なことを難しく教えてしまう先生」、対して、一流の先生は「難しいことを簡単に教えられる先生」だと思います。簡単なことを難しく教えてしまうケースとは、例えば英語であれば、生徒の理解度を度外視して文法用語を多用しながら教えてしまう、であったり、理論を先行して教えてしまうような教え方です。

たとえば…

特に勉強が苦手な生徒に「不定詞」を教える際に、「名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法…」というところから入ってしまうと、名詞・副詞・形容詞がよくわかっていない生徒からすると、はじめからわけわからなくなってしまいます…。文法用語を使わずに、「〇〇すること、〇〇するために、〇〇するための」と表現してあげるととっつきやすくなりますよね?「『「〇〇すること」が好きです』は、『犬が好きです』という形と同じだから、「〇〇すること」は名詞のように扱えるよね?だから名詞的用法っていうんだよ」と、あとから文法用語の説明をしてあげると、わかりやすく伝わります!

その2 生徒の習熟度に応じて教える範囲を調整できる先生

 ある単元を教える際に、生徒の習熟度や目指す学校のレベルに応じて、「これは必要、これは不要」と取捨選択ができるのは良い先生の条件です。テキストにあることをすべて教えようとするのではなく、いかに確実に身に着けさせられるかを重視して授業を組み立てると良いでしょう。そのためには、ターゲットとする目標を知ることが大切です。早稲田アカデミーは進学塾なので、そのターゲットは「入試問題」となります。入試問題から逆算して、何を教えなければならないかを判断するようにしています。ただしコレは、塾だからこそすべきことであって、学校の先生の場合はまた異なった指導方針があります。良い塾講師の条件としてお捉えください。